予防接種の
ご案内
予防接種は免疫を作り出し、病気になりにくくするためのものです。妊婦さんが感染するとお母さんの症状が重症化するもの、お腹の赤ちゃんに感染し流産・早産、障がいといったリスクが高くなるものがあります。しかし、妊娠中に生ワクチンの接種はできません。生ワクチンで予防できる感染症においては、妊娠前に免疫をつけておくことがなによりも重要です。
そのため当クリニックでは、妊娠を考えている女性だけではなく、将来妊娠を控えるお子様にも接種を推奨しています。
ご予約について
クリニックまで直接お電話ください。
*未成年者のワクチン接種には保護者の同意が必要となります。
*接種日当日に保護者と共にご来院いただくか、問診票に保護者のサインが必須となります。サインがない場合はお断りさせていただきますのでご注意ください。
*原則、接種日の変更以外のキャンセルはお断りさせていただきます。ご予約をお取りいただく際はご注意ください。
※記載している価格は2024年8月1日時点のものです。変更となる場合がございます。
子宮頸がん(HPV)ワクチン
子宮頸がんとはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが長期にわたり感染することでがんになります。HPVは性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染し、日本では20代から増え始め、毎年約1万1000人の女性が子宮頸がんと診断されています(※)。そのため子宮頸がんに対しては子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種と、子宮がん検診を受けることが推奨されています。
※厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症とは」より
○ワクチンの効果
子宮頸がんの発生に関わるHPVと呼ばれるウイルスが長期にわたり感染することがんになると考えられています。子宮頸がんワクチンはがんを起こしやすいタイプ(HPV16型、18型)からの感染を防ぎ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐと言われています。
○起こりうるリスク
ワクチン接種後に、接種部位の痛みや腫れ、赤身などが起こる場合があります。 また、まれに重い症状がおこる場合があります。予防接種を受ける際は、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解したうえでご判断ください。
○ワクチンの種類
シルガード®9
<1回目の接種を15歳までに受ける場合>
1回目の接種から6か月後に2回目の接種をします。
<1回目の接種を15歳になってから受ける場合>
1回目の接種から2か月後に2回目、2回目の接種から4か月後に3回目を接種します。
この間隔で接種できない場合は、1回目と2回目は最低1か月、2回目と3回目は最低3か月の間隔を開けて接種します。
○接種対象(公費)
小学6年生~高校1年生相当年齢の女子
キャッチアップ接種のご案内 |
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定期接種の機会を失った方に対するキャッチアップ接種として、以下に当てはまる方は公費接種が可能です。 <対象者> 1997年4月2日~2008年4月1日生まれで、本ワクチン接種を3回完了していない方 ※接種対象期間:2022年4月1日から2025年3月31日 |
百日咳(三種混合)
発症後は軽い風邪の症状が強くなり、その後の期間は激しい咳、咳発作、ひどい場合には嘔吐などを引き起こす場合があります。成人が罹った場合は軽い咳が長引いたのち、自然に治癒します。百日咳の感染力は強く、ワクチン未接種の同居家族に感染させる可能性は80~90%と言われています。
赤ちゃんへの影響
新生児や3~6か月未満の乳児がかかると呼吸器不全、呼吸停止など命にかかわることがあります。妊娠中にワクチン接種を行うことで乳児の百日咳感染を予防する効果が証明されています。
【料金】
9,000円
※妊娠27週~36週で接種することが推奨されていますが、抗体が赤ちゃんに届くまでに2週間程度要しますので、この期間内で早めに接種することをお勧めします。
RSウイルス
ほぼ全ての乳幼児が2歳までに感染するといわれます。発熱や鼻水などの症状が続き自然軽快となりますが、症状が重くなるとひどい咳が出たり、呼吸困難や気管支炎、肺炎などへ進展する場合もあります。
赤ちゃんへの影響
生後1か月未満の赤ちゃんに感染すると、突然死に繋がる無呼吸発作を起こす場合があります。妊娠中にワクチンを接種することにより、胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに届けられ、お母さんも赤ちゃんも免疫がある状態を作ることが期待できます。
【料金】
30,700円
※妊娠27週~36週で接種することが推奨されていますが、抗体が赤ちゃんに届くまでに2週間程度要しますので、この期間内で早めに接種することをお勧めします。
MRワクチン(麻しん・風しん)
【麻しんについて】
一般に「はしか」と呼ばれ、高熱、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、目やにのあとに発疹症状が現れます。感染力が非常に高く、肺炎や、中耳炎、脳炎などの合併症を起こす場合があります。
【風しんについて】
発熱、発疹、リンパ節腫脹がみられますが、感染しても症状が出ないで治癒することも多いのが特徴です。
赤ちゃんへの影響
妊娠中に感染すると、胎児が難聴、先天性心疾患、白内障、精神運動発達遅滞などを伴う先天性風しん症候群を発症することがあります。妊娠初期の感染率は非常に高いですが、症状が出ない間に先天性風しん症候群を発症しているケースもあります。
【料金】
9,000円(自費)
※千葉市の助成対応可能です。
※妊娠を計画している場合は、妊娠2か月までの接種することを推奨します。また、妊娠予定女性のパートナーやご家族もワクチン接種を行い、風しんを流行させないことが重要です。
インフルエンザ予防接種
発熱や倦怠感、頭痛、のどの痛みなどが主な症状ですが、気管支炎や肺炎といった合併症や脳症など重症化する場合もあります。咳による空気感染で冬に流行する感染症です。マスク着用、手洗い・うがいを心がけましょう。
当院では妊婦様のみ接種可能です
インフルエンザのワクチンは不活性化ワクチンのため、妊婦様も接種することができます。妊娠中の感染は重症化や早産のリスクが高くなる場合があります。移行抗体により新生児をインフルエンザから守る効果も期待できます。妊婦様自身の予防だけではなく、赤ちゃんのためにも積極的に接種をしましょう。
【料金】
3,500円(10月頃より開始となります。)