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2020年新春ご挨拶とメッセージ
おかげさまで2000年の開業以来、多くの患者様にご来院頂いております。
妊産婦様の心身に寄り添った丁寧な安全性の高いサービスを模索して、それを提供するという強いポリシーのもとに、既に開業20年目を迎え2万人近くの生命誕生に立ち会ってきました。
母児やご家族皆様の嬉しそうな笑顔を見かける度に、スタッフ一同大きな励みになっております。
令和2年を迎えて、皆様に感謝とともに、ここでは普段の思いや心懸けていることをご紹介したいと思います。
話が少し長くなることをお許しください。
当院の強みは何か?をしっかり明言しておくことは大切と感じております。
やはり一言で言えば、助産師を中心とした質の高い親身な看護スタッフ陣であると思います。
我々に求められていることは、個々の必要性に応じて妊娠分娩を医療技術とケアを駆使してきめ細かく管理し何か有害事象が出現する前に元気な児を確実に授かるよう、極力サポートすることです。
自然志向の意識が高い患者様にも、それを尊重しつつ、その限界を超えないよう、選択肢を提示していくことで十分対応しております。
医師の力ももちろん重要ですが、最も患者様達に寄り添う機会と時間が長いのが看護スタッフ陣ですので当院のようなローリスク妊産婦を扱う有床診療所での通院や入院を通じて、母児が満足して笑顔でご退院頂くには最も重要な位置を占めるのが看護スタッフであると断言出来ると思います。
例え話ですが、旅行会社が一般の登山好きの旅行者を集めて、登山ツアーを敢行する場合、もちろん経験のあるツアーガイドや登山ガイドが添乗します。
晴れ山の登山は気持よく一生の思い出にもなるものですが、山である故に天気は急変することもあるでしょう。
ガイドはそれを機敏に察知して、登山者の体調や体力も考慮して中央の司令塔である会社と連絡を取り、時に登山を中止して下山する判断をしなければいけません。
この登山ガイドは、妊娠分娩で言う助産師と言うことになります。中央の司令室が医師と言うことです。
その報告と判断は、母児の生命線ともなりますので、如何に看護スタッフが重要であるかがわかると思います。
もちろんチーム管理でありシフトもありますので、各勤務帯は責任もって見通しを立て、次の勤務帯での安全性に十分考慮して情報共有をしております。
近年、傾向としては、晩婚化と生殖補助医療の発達により、患者様の高齢化が顕著なことは紛れもない事実です。
女性自身の人生の選択肢が増えたことは喜ばしいことですが、妊娠出産に伴う合併症やトラブルも少ないわけではありません。
頻度は低いですが、予想外のアクシデントも念頭に入れた管理が大切です。
待望の元気な赤ちゃん誕生を目前に、本来喜ばしい健康体の妊婦様達に、外来で悲観的なことばかり並べ立ててはいけませんし、かといって、楽観的すぎる患者様には、しっかりお話して現状を理解して頂いております。
例えば、患者様が、元来健康体であり、今現在は母児ともにローリスク健康体だけれど、分娩がハイリスクになりそうだ(難産で帝王切開になりそう、出血量も多いかもしれない、胎盤が剥がれにくい)とか既にやや高血圧あったりなど血糖値が高くハイリスク妊娠の兆候が見え隠れしているなどあります。
果たして当院で慎重に安全な母児管理をしてbestな結果を出してあげられるか?
いや、専門家もいる設備の整った周産期センターで分娩が良いだろうか?とか、当院で分娩するメリット・デメリットも提示して時に選択して頂く余裕のあるcaseもあります。
こういう判断が以前よりさらに重要になっております。
我々のような産科医療従事者は、決して、不必要で過剰な帝王切開や分娩誘発を推奨するものではありませんが、間違っても遅い判断になることは避けなければなりません。
最新ガイドラインやマニュアル(標準的な管理)だけでなく、経験と勘から患者様の見通しを想像し妊娠分娩管理を安全に達成できるかを予想し、必要あれば戦略的に組み立てることが自分たちの役割であると確信するようになりました。
これは、一朝一夕にして出来たものではなく、20年間で自分自身もupdateしてきた結果です。
患者様の意向をくみつつも、安全性と現実性のバランスを判断することが我々の得意とするところです。
当院の医師達スタッフ達は、毎朝ミーティングの中で情報共有をして、日々、真剣に患者様にbestなものを提供出来るよう努めています。
妊娠分娩という一生で最も大切な生命現象に、当院の今までの経験を加味することで
今後の新しい時代の皆様にきっといいものを提供できると信じております。
院長 土井茂治
ご挨拶
この度、思い切って施設を近隣に新築移転しました。
長年、蓄積していたノウハウを最大限生かすには旧施設では何かと限界を感じておりましたため、この度の移転によって、より患者様にご満足頂けると確信しております。
今回の引っ越しは、多くの方々の尽力によって実現できましたこと、心より感謝申し上げます。
私どもは、長年お産を取り扱ってきましたが、逆に言えば、それしかできません。
でも、将来を担う貴重な子どもたちの誕生を共に喜べる立場にあるなんて、なんて幸せなことでしょうか!
皆さまの人生の大変喜ばしい瞬間に立ち会えたり、サポートできる状況にあることを各自が誇りに思い業務にあたっております。
今回、新施設での診療開始からわずか10日後に今回の未曾有の大震災が起こりましたが、東北の方のご苦労を思うと、 我々はどんなに恵まれている状況で暮らしているか、そして仕事ができているかと日々思い知らされます。 そして、現場を放棄しない被災地の医療者のプロ精神には、本当に頭が下がる思いです。
私達も皆さまの出産体験また育児が、トータルで最良の経過をたどりますよう、そして一生の良い思い出で残りますよう、プロフェッショナルの精神で行動させて頂きます。
2011年4月 院長 土井茂治
スタッフ紹介
常勤医師4名、非常勤医師多数、助産師30名、看護助手5名、医事管理課(受付)8名、クリーンスタッフ5名、フットマーサージ担当2名で 親身にそして安全に精一杯頑張ります。 (常勤/非常勤含む)
医師
土井茂治 院長 |
千葉県八千代市出身。 平成3年千葉大学医学部卒。 カリフォルニア大学アーバイン校メディカルセンターで周産期医学を勉強し、 千葉市立海浜病院新生児科、千葉大学付属病院産婦人科を経て、 平成12年武久産婦人科医院を事業継承し現在に至る。 日本産科婦人科学会専門医 母体保護法指定医 千葉大学医学部産婦人科非常勤講師 |
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石山巧 医師 |
北里大学医学部 平成5年度卒業 麻酔科3年研修後、東大分院産婦人科医員入局 国立習志野病院、東京都立墨東病院、周産期センター、東京厚生年金病院にて研修 2007年4月 峯田マタニティクリニック副院長を経て2019年4月当院着任。 日本産婦人科学会専門医 日本専門医機構認定産婦人科専門医 母体保護法指定医 麻酔科標榜医 |
川島秀明 医師 |
平成10年、東邦大学医学部卒業後、東邦大学医学部付属佐倉病院産婦人科入局。 みつわ台総合病院(出向)、東邦大学医学部医療センター佐倉病院、 千葉県済生会習志野病院、印西総合病院を経て、2014年6月当院へ着任。 日本産婦人科学会専門医 母体保護法指定医 細胞診専門医 |
野口美香 医師 |
平成12年千葉大学医学部卒後、千葉大学産婦人科入局。 千葉大学医学部附属病院産婦人科、君津中央病院産婦人科、 塩谷総合病院産婦人科、千葉市立海浜病院新生児科、千葉市立海浜病院婦人科、 その他クリニックを経て2013年3月当院へ着任。 日本産科婦人科学会専門医 日本専門医機構認定産婦人科専門医 母体保護法指定医 |
宇田川治彦 医師 |
平成19年 福岡大学医学部卒業 平成20年 東京慈恵会医科大学附属病院にて初期研修開始 平成22年 東京慈恵会医科大学産婦人科学講座に入局 日本赤十字社深谷赤十字病院、東京慈恵会医科大学附属病院、東京慈恵会医科大学附属柏病院、国立成育医療センターなどで産科を中心に婦人科、生殖医療など幅広い分野で活躍 令和3年 稲毛バースクリニックに入職 日本産婦人科学会 産婦人科専門医 母体保護法指定医 日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS) ベーシックインストラクター 所属学会: 日本産婦人科学会/日本周産期・新生児医学会/日本人類遺伝学会 日本周産期メンタルヘルス学会/日本臨床細胞学会 |
土井・石山・川島・野口・宇田川を中心にその他、大学病院医師が担当します。